VideoBro / 祖父母
いつもの話を、カメラの前で語ってもらう。
先に消えていくのは写真ではなく、声と笑い方です。今度の訪問で、家族が足していけるテープに残しましょう。
iPhoneで無料。2 GBから始められます。お試し期間もカードの登録もありません。
次の機会は、いつもある
クリスマスにはまた会えます。それは本当ですが、問題の多くはそこにあります。次があると決まっている日は、誰かにカメラを向ける日には感じられません。だから向けません。火曜日も、ラジオをつけたまま台所に立つ祖母の隣で、あなたが誰かのメッセージに返信している日曜日も。何でもない訪問がひとつずつ積み重なって、気づけば1年が家族の手からすり抜けていく。それだけのことです。
先に薄れていくのは映像ではなく、音です。笑い方、あなたの名前の呼び方、冗談が着地する前にわずかに上がる眉。そしてあとになって後悔するのは「写真をもっと撮ればよかった」ではなく、誰も聞かなかったあの質問ひとつだったりします。ふたりがどう出会ったか。家を手放す前、どんな家だったか。誰も来る前の、ふつうの平日の夕食はどんな様子だったか。ある意味、これは朗報です。聞きそびれた答えは、今週末にでも、ポケットに入っているスマホひとつで取りに行けるからです。
恋しくなるのは写真ではありません。冗談の前の、あの一呼吸です。
本人に向けてではなく、そばで撮る
誰かを座らせて、スマホをスタンドに立てて「子どものころの話を聞かせて」と言うと、たいていの人は求められていると思う整った版を演じるか、使いものにならない硬い時間のまま固まってしまいます。あらたまったインタビューは不自然な状況で、不自然な状況には、不自然で用心深い答えしか返ってきません。
代わりに、そばで撮ってください。いつも作っているものを作っている最中、手を動かしていて、レンズを見ていないとき。裏に何も書いていない写真の詰まった靴箱をめくっているとき、「これ誰?」と聞くだけでいいのです。何度も聞いた話の途中、たまたまスマホが出ていたから、今回はそれが記録に残る、というだけのことです。
写真だけでなく、声を残す
映像のほうは簡単です。どのスマホでも十分なものが撮れます。先に失われるのは音です。笑い方、訛り、話が終わりに近づくにつれて早くなる調子。にぎやかな台所の向こうからスマホを向けても、聞こえるのは台所の音で、残したかった声は食器の音の下のつぶやきになってしまいます。
- 近づく。腕を伸ばした距離か、それより近く。部屋の向こうからではなく。声を残すには、近づくことが何よりも効きます。
- 静かなほうの部屋を選ぶ。テレビを消して、食洗機が終わったあと、ほかの人がみんなテーブルに移ったあとの台所で。
- 話が終わっても回し続ける。話のあとの間や、終わったと思ってから付け足す一言が、あとで一番ほしくなる部分だったりします。
- その人を撮り続ける。話のオチがついたとき、笑っている人のほうにカメラを振らないでください。笑い声は、どのみち音に入っています。
そしてスマホは、どのテープとも同じように横向きに構えてください。テープに入るのは横向きの動画だけです。
1本のテープに、そこにいる人が撮る
孫のひとりだけの仕事ではありません。会いに来た人が、それぞれのスマホから同じテープに撮ります。訪問のたびに撮り足していけば、クリップは録画した瞬間の位置に入ります。
訪れた人はそれぞれ自分のスマホでRECをタップして、いつもの「カメラ」アプリで撮ります。RECは、タップしたそのスマホだけを見ているので、全員が自分でタップします。先月の訪問のように、誰かのカメラロールにすでにあるものは+で、撮った時刻の位置に入ります。家族のiCloud共有アルバムにある動画も追加でき、それぞれ動画に保存されている日付の位置に入ります(やり方はこちら)。テープに入れるのは自分を含めて8人まで、参加にアカウントはいりません。みんなで撮るしくみ。
クリップはすべて、テープを始めた人の2 GB(無料プランでおよそ1時間分の映像)に数えられ、あとから参加した祖父母の棚には数えられません。次の訪問でいっぱいにならないよう、訪問ごとのテープは現像しておきましょう。現像したテープに数えられるのは、できあがったフィルムだけです。容量のしくみ。
現像すれば、全員にフィルムが届く
準備ができたら、テープにいるアカウントのある誰かが現像をタップします。フィルムは、ゲストとして参加した祖父母を含め、テープにいた全員のテープキャビネットに届きます。ほかの家族は、1本のリンクからどのブラウザでも見られます。Androidを使う大叔母も、ノートパソコンのいとこも同じです。テープにいるアカウントのある人は、カメラロールにもコピーを保存できます。こういうフィルムは、2つあってよいものです。限定公開のリンクで守れることと守れないことは、家族の動画をこっそり共有するガイドにあります。
いい質問をひとつして、あとは引く
アンケートではありません。リストを読み上げるようなインタビューにはしないでください。会話が途切れた瞬間にひとつだけ差し込みます。車の中や、夕食のあと誰も席を立とうとしない、あの時間に。
大事なのは質問ではなく答えです。聞いたら、それ以上は話さないでください。沈黙を埋めたくなったり、早く口を挟みたくなったりするのが人の性ですが、それはこらえてください。
- 「この写真、誰が誰だか教えてくれない?」カメラを顔から外せる質問です。手は写真を動かし、目も写真に向いたまま、話が自然と出てきます。
- 「いつも話してくれるあの話、もう一回、ちゃんと聞かせて」考えなくても出てくる版こそ、たいていテープに残る話になります。
- 「本当のところ、ふたりはどうやって出会ったの?」パーティーで話す短縮版ではなく、長いほうを聞いてください。
- 「育った家を、部屋ごとに案内して」間取りは記憶の宮殿のように働きます。部屋をたどれば、残りは自然についてきます。
- 「子どものころ、ふつうの平日の夕食ってどんな感じだった?」「昔はね」では出てこない細部が、ふつうの夜の話には出てきます。
- 「私ってどんなところがあなたに似てる?」断りにくい質問で、返ってくる答えはたいてい聞いたことのない話です。
- 「ずっとやりたかったのに、結局やらなかったことは?」実際に聞くと、悲しい質問にはなりません。たいていの人はまず笑って、それから本当の答えを話してくれます。
同じ気持ちの、別のかたち
StoryWorthやRemento、StoryCorpsのようなサービスは、本当に役立つことをしています。ひとりの人に時間をかけて質問に答えてもらい、それを一冊の本にしたり、長いインタビューとして記録したりします。これは、同じ気持ちの別のかたちです。ひとりで答えてもらうのではなく、家族みんなで一緒に撮ります。返ってくるのは、その人についての文章ではありません。その人の声、その人の手、その人の台所が、動いたまま残ります。
祖父母のフィルムにもする
祖父母の映像でいちばんいいのは、インタビューではありません。その人にしかないことを、している最中に撮ったものです。
- 手を撮る。計ったことのないレシピ、いつも結ぶ結び目、カップの持ち方。写真には手があまり残りませんが、動画には残ります。
- その人だけでなく、家も撮る。台所、椅子から見える景色、みんなが開ける引き出し。家は変わり、売られることもあります。部屋もその人の一部です。
- 到着と、さよならを撮る。どの訪問にもあって、いつも同じ玄関です。1年分をひとつのテープに集めると、それだけで物語になります。
- 次の訪問で、見せてあげる。テレビやタブレットでリンクを開きましょう。一緒に見ることが目的の半分で、次の話がそこから始まることも多いのです。
実際によく聞かれる質問
カメラを向けたとたん、何も話さなくなったら
きちんと座らせてのインタビューはやめましょう。すでにやっていることの途中や、話の途中にスマホを向けて、カメラの存在を忘れてもらいます。カメラを意識した硬い受け答えは、あなたが本当に欲しいものではありません。
祖父母には、動画でどんな質問をすればいい?
一度にひとつ、答えが広がる質問で。古い写真の人は誰か、どう出会ったか、育った家を部屋ごとに、ふつうの平日の夕ごはんはどんなだったか、いつも話すあの話。車での移動中や夕食の終わりなど、ふっと静かになったときに聞いて、あとは話さずに答えを待ちましょう。
年上の親戚を撮るとき、きれいに声を録るには?
腕の長さの範囲まで近づいて、いちばん静かな部屋を選びます。テレビは消して、食洗機が終わってから。にぎやかな台所の向こうの声は、食器の音の下でつぶやきになってしまいます。あとでいちばん聞きたくなるのは、その声なのです。
遠くに離れて暮らしている場合は
訪れた人は、必要なだけ何度の訪問でも、同じテープに撮っていきます。ライブのイベントではありません。3月に1本、イースターにまた数本、といった具合です。すでにカメラロールにあるクリップを追加することもできます。その年のテープは、年が替わるときに現像しましょう。オーナーの2 GBがいっぱいになってきたら、もっと早くても構いません。
祖父母や家族で、動画を身内だけで共有するには
テープそのもののしくみと同じです。家族の外の人は誰も招待されず、どこにも投稿されません。できあがったフィルムは公開の投稿ではなく限定公開のリンク1本で共有するので、Androidの祖父母もノートパソコンのいとこも、アプリやアカウントなしに見られます。見られるのは、実際にそのリンクを送った相手だけです。